2018/10/01 鈴木邦男
カレー事件で大阪ロフトに行った!
田中ひかるさんの本と健治さん。9/16(日)
知り合った頃の眞須美さん
若き日の林眞須美・健治夫妻
飛松さん
寅次郎君
私も発言しました
林健治さんと
林眞須美さんが死刑を宣告された「和歌山カレー事件」については、多くの本が出ている。
しかし、この本が一番いいと思った。今、単行本になって売れている。田中さんがすぐに送ってくれた。もらってすぐ読んだ。
実にしっかりしている。分かりやすい。なぜあの事件が起きたのか。なぜ林眞須美さんが「犯人」としてターゲットにされたのか。マスコミは、なぜ警察と検察の目論みに気づかなかったのか。なぜ眞須美さんが、「犯人はこいつしかいない」と断定されたのか。秘密のことが実に詳しくかかれている。
推理小説を読むように読める。これでカレー事件の全ての謎が解ける。
田中ひかるさんと
この田中さんが大阪のロフトに出るという。そして、眞須美さんの夫の健治さんと対談するという。
これは凄いことだ。ぜひ聞いてみたい、と思い、寅次郎君を誘って、9月23日(日)、大阪に行った。そんな凄い対談はない。行かなかったら後悔する。そう思って行ったのだ。
大阪ロフトは久しぶりだ。昔は2、3回、出たことがあるが、最近はない。だから来たかった。
会場は満員だった。マスコミの人も来てた。「笑の内閣」の高間さんも来ていた。芝居にするのかもしれない。
健治さんは車イスで来ていた。この前、大阪でも会ったが、元気そうだった。
飛松五男さんと
午後1時、開始。田中ひかるさんは、ズバリと聞く。「自分たちがやってないとしたら、じゃ、誰がやったんですか」「心当たりはありませんか」と鋭い。
又、なぜ二人は知り合い、結婚したのか。どこに惹かれたのか。とにかく、ズンズンと足を踏み込んで聞く。これは凄い。
又、健治さんも昔の写真を取り出して、皆に披露する。二人の若い時の写真を見せる。
驚いた。二人ともスラリとして、かっこいい。美男、美女だ。「あの頃は眞須美も優しくて、美人だった」と健治さんがノロケる。
でも、眞須美さんが健治さんのどこに惹かれたのだろうか。又、どこかに打算はあったのだろうか。と、次々と質問する。
田中さん、飛松さんたちと。大阪ロフトで
又、「ヒ素は眞須美さんに飲まされたんですか?」と聞くと、「いや、ワシが自分から飲んだんや」と言う。
はじめ、保険金詐欺で金を取ったのだ。命の危険をおかして大金を取った。ヒ素の分量を間違ったら、死んでしまう。重態にはなっても命は落とさない量でないと大変だ。
これだけ、健治さんはプロだから全て自分でやる。他人を巻き込まないのだ。
カレー事件があった時、これはヒ素だと発表され、ヒ素を使ってる人なんて、どこにもいない。林夫妻が詐欺で使っている。だからマスコミは犯人だと警察に言い立てた。
高間響さん、寅君と
これについて田中さんが聞くと、「いや、和歌山では、ヒ素はかなり広く使われている」と言う。
殺虫剤、殺鼠剤として、利用されるし、又、和歌山名産のカキを甘くするために、土壌にヒ素を入れるという。
かなり多くの家にあるわけだ。
ヒ素を持ってるのは「林眞須美だ!」というのは全くのウソなんだ。
さらに、新聞記者に向けてホースで水をまいたシーン。今もテレビではよく流される。「だから殺人だってやったんだ!」と言わんばかりだ。その時の映像についても、この本では詳しく書かれている。
さらに、「眞須美はよくビデオを借りてきて見ていた」という。しかも、「ポルノビデオばかりだった」と凄い話をする。恥ずかしい限りだと言う。
牛が吊り下げられてました
面白い。こんなことは大阪に行かないと聞けない話だった。
3時頃まで、ぶっ通しで2人の話は続く。そして終わると、「会場からの質問は?」と言う。さらに、「会場に東京から鈴木さんが来てくれました。友達も沢山連れて来てますので一言、お願いします」と言う。
私が話し、飛松さん、寅次郎君にも発言してもらう。いい集まりになったと思う。
大阪までの切符は寅次郎君が取ってくれた。ホテル付きで安い切符だが、ー助かった。
それにしても実りの多い大阪行きだった。劇団「笑の内閣」の高間響さんも来ていた。「ぜひカレー事件を題材にして芝居を作って欲しい」と私は言いました。
又、寅次郎君の脚本で今、芝居を作っているそうだ。これも楽しみだ。
【だいありー】
大川豊さんと。9/21(金)
講演する岩下尚史さん
岩下さんと
- 9月24日(月)前日は大阪ロフトに行って遅くなったので、寅次郎君が手配してくれたホテルに泊まる。24日(月)の昼の新幹線で帰る。
午後3半、東京駅着。それから新宿に行き、人と会って家に帰る。
- 9月25日(火)午前中、原稿。
午後6時、市ヶ谷の私学会館へ。三島由紀夫研究会に出る。今月の講師は、『ヒタメン(直面)=三島由紀夫若き日の恋』を書いた岩下尚史さん。今、文春文庫で出ていて爆発的に売れている。〈没後46年 歴史的証言〉と本の帯には書かれている。
「三島が恋に落ちた女性がすべてを語った」。この女性に取材して本にしたのが岩下さんです。とてもよかったです。
終わって、かなり話し込みました。三島の人生について聞かせてもらい、とても勉強になりました。
かなり話し込みました
- 9月26日(水)午前中、原稿。
午後、図書館。
- 9月27日(木)学校。自習室で勉強。
午後6時半から、対談。月蝕歌劇団の芝居「犬神」を観る。
- 9月28日(金)午後3時、松元ヒロさんの芝居を観る。
- 9月29日(土)劇団「再生」の「正義の人々」を観る。
その前に、高木尋士さんとプレトークをする。
- 9月30日(日)午前10時、樹木希林さんの葬儀。全国から沢山の人が来ていた。
午後2時から河合塾コスモの全体会議に出る。
夜6時半、新宿ロフトプラスワンに出る。大島てるさんの「事故物件ナイト」に出る。面白かった。
【写真説明】
①9月16日(日)。午後1時から、大阪ロフトに行く。和歌山カレー事件についての集まりが行われた。林眞須美さんの夫の健治さんが来た。そして最近、『毒婦』を書いた田中ひかるさんのトークがある。これはぜひ聞かなくちゃと、、寅次郎君を誘って大阪まで行きました。健治さんは車イスに乗って登場。でも元気でした。
②「これは知り合った頃の眞須美です」と健治さんは写真を見せてくれた。優しいし、きれいです。
③若い頃の2人です。稀に見る、美男、美女ですね。
④健治さん、田中さんの話が中心でしたが、終わってから、飛松さんも話してました。
⑤そして、寅次郎君も。
⑥さらに、私まで…。
⑦林健治さんと。「じゃ、今度、飛松さんと対談して下さい。それを本にしましょう」と私は言いました。「その前に鈴木さんと話したい」と健治さん。
⑧『毒婦』の著者・田中ひかるさんと。これはとてもいい本です。冤罪の構図が全て分かります。
⑨飛松さんと。
⑩大阪ロフトの前で。東京から来たメンバー、そして田中さん、飛松さん。下中さんたちと。
⑪「笑の内閣」の高間響さんも来ていました。今度は「和歌山カレー事件をやります」と言ったのですが、寅次郎君脚本の芝居もやるそうです。
⑫夜、終わってロフトから外に出た。帰ろうとしたら、牛が吊り下がってました。でも、どうも本物じゃないようだ。
⑬9月21日(金)。下北沢のザ・スズナリに、大川興業の本公演を観に行きました。『暗闇演劇「イヤホン」』です。ちょっと恐かったけど、面白かったです。終わって、大川豊さんに会いました。
⑭これは9月25日(火)の三島由紀夫研究会です。私学会館でありました。講師はベストセラー『ヒタメン(直面)=三島由紀夫若き日の恋』の著者・岩下尚史さんです。とても貴重ないい話でした。
⑮岩下さんと。
⑯家が遠いので、「早く帰らなくちゃ」と焦ってる岩下さんを引き止めて、話し込んでしまいました。女性観や、三島のことを話したのですが、とても興味が湧きました。
【お知らせ】
- 9月30日(日)午後7時半から、新宿のロフトプラスワン 。「大島てるがやって来る!!」。「事故物件ナイト」があり、私も出ます。
- 10月10日(水)。一水会フォーラム。講師は佐高信さん。演題は「西郷南洲の生き方について」。
- 10月18日(木)。ロフトプラスワン。「ひかりの輪」の上祐史浩さんと対談します。
ロフトの案内にはこう書かれています。
〈松本智津夫元死刑囚らの死刑執行後、東京初の上祐史浩氏のトークイベント
執行前に話題となった元「オウム事件真相究明の会」の鈴木邦男氏が徹底議論!
さあどうなる!?
上祐氏だからこそ知る オウム、アレフのこと。全てを語ります〉
- 11月24日(土)。三島由紀夫・森田必勝 両烈士顕彰祭。
第1部 追悼顕彰祭。
第2部 特別記念講演。荒谷卓氏(陸上自衛隊特別作戦群初代群長)。
演題「三島・森田精神を現代に活かすとは」。