4月29日(日)、池上彰さんに会った。感動した。まさか会えるとは思わなかったので嬉しかった。いろんなことを話した。
長野にある無言館には何度か行っているし館長の窪島誠一郎さんもよく知っている。
この前、絶叫歌人との対談を聞きに行った時、知ったのだが、「4月29日に無言館に池上さんが来る」と書いてあった。
エッ?と思った。どうして? 無言館は戦没画学生の絵を発表している所だ。そこに池上さんが来るのか。と思ったら、無言館でやっている「成人式」のゲストで来るという。
ここで又、分からない。何で4月29日に成人式なんだ。1月15日だろう。と思っていたら、今は、全国で、かなり自由にやられているらしい。
1月15日ではなく、GWで子供が帰った時とか、お盆の8月とか、皆がそろう日にやってるらしい。その方が成人の子供達が帰ってくるし、一家全員で会える。
そんなわけで、長野では4月29日にやっている。それも「無言館 成人式」だ。これは行ってみたい。
私は何ら入場する資格はない。新成人でもないし、その肉親でもない。でも、池上さんの話は聞きたい。
それで長野にいる平田君に連絡して、無言館の窪島さんに話してもらった。「特別にいいですよ」と許可をもらった。
4月29日(日)の成人式は午前11時からだ。だから東京駅発7時50分の新幹線に乗った。前の日も仕事が遅くまであり、ほとんど寝てない。でも、こちらの方が大切だ。
午前9時15分に上田に着く。平田君が迎えに来ていた。
「ここで待ってたら、さっき、池上さんが降りて来ましたよ」と言う。
あれ、もしかしたら、同じ新幹線だったのかな。でもグリーン車だろうし、気がつかなかった。
「そんで挨拶したの?」と聞いたら、はい、ちゃんとしました。あとで聞きに行きます、と言いました」と言う。
そうか。じゃ、君はもう池上さんと知り合いなんだ。じゃ、現地では紹介してくれよ、と言った。
平田君の友人も一緒に来ていて、車で来ていた。少し時間があったので、上田を少し寄り道して案内してもらい、10時半頃、無言館に着いた。もう一杯の人だった。
すぐに始まった。池上さんは「記念講演」をするためかと思ったら、違う。一人ひとりに対し、新成人としてのお祝いの「手紙」を渡す。そして握手し、激励の言葉をかける。大変だ。
今回出席した新成人は40人以上。それも全国から来ていて、千葉県出身、宮城県出身…と呼ばれる。本人が自分の希望できた人もいるし、親が無言館を知っていて、寄越した人もいる。
それにしても「世界一贅沢な成人式」だと思った。一人一人、どんなことをしてるのか、どんな仕事をしたいか、を紹介される。
池上さんから言葉をかけられ、手紙をもらう。スタッフが書いたのかと思ったら、本人が徹夜で書いたという。それも40通だ。大変だ。よくやるもんだと思った。
その儀式が終わって、池上さんの講演。とてもよかった。さすが話はうまいし、40人の新成人も、他の参加者も皆、感動していた。
そのあと、窪島さんや、歌手の人、ライターの人などが各々、話をする。そして12時過ぎに終わる。
そこで平田君が、「今です。行きましょう」と言う。
池上さんに「さっきお会いした平田です」と自己紹介。「あっ、さっきの青年ですね」と池上さん。
「実はここにいるのは東京から来た鈴木邦男で、昔、右翼をやってましたが、ぜひ池上さんの話を聞きたいと来たのです」と紹介してくれた。
「あっ、鈴木さん。よく知ってますよ」と池上さんは言う。本当かなと思ったが、でも嬉しかった。
「池上さんの本は全部読んでます。テレビも全部ビデオに撮って見てます」と言った。これは本当だ。
池上さんの解説が一番分かりやすい。それに偏った断定はしない。
「今度始まった世界史を歩く番組がいいですね」と言った。
第1回目はケネディの話だった。私は高校時代に、ケネディに憧れて、ビデオを買った。演説を全部覚えた。と言った。
そして私が生まれたのは1943年8月2日です。この日はケネディの船が日本軍によって沈められた日です。それで、全員を救助してケネディは英雄になりました。その日に私は生まれたのです…と話をしました。
池上さんにはぜひ政界に出てほしい。日本を取り巻く外国の指導者は皆、したたかだ。その人々に対抗するには池上さんしかいない、と私は熱くなって喋りました。
その時、興奮して、いろんなことを話しました。ともかく感動しました。
それから、パーティに出て、それから帰りました。
いろんな人が来てました。挨拶しました。帰りの新幹線でも興奮が収まらなくて、寝れませんでした。
しかし、平田君もたいしたものだ、と思いました。元々は、見沢知廉に憧れて上京し、見沢の「書生」になった。見沢の死後は、何とか見沢の記録や作品を残そうと頑張っている。
東京にいたらどこかに勤めてもいい。いろんな考えがあるのだろうが、本人は長野を動こうとしない。
今、長野にいる。それで無言館や立川談慶さんや、いろんな人との連絡役にもなっている。
何よりも行動力があるのだ。私は前に、「青森の恐山に行って見沢と会ってこい」と言ったら、すぐに行ってきた。イタコに頼んで、見沢の霊を降ろしてもらい、話をしてきたという。
又、見沢がマンションの上の階から飛び降りて自殺した。その気持ちを少しでも理解するために、バンジージャンプをしてこい、と言ったら、ちゃんとやってきた。よくやるもんだ。
さらに無言館や、長野での上祐さんとのトークまでも準備してくれた。そして今回の池上彰さんとの会見だ。
よくやってくれている。「長野で、平田君に池上彰に紹介してもらったよ」と皆に言っている。大したもんだ。
①4月29日(日)長野県上田市にある「無言館」で成人式が行われ、全国から40人以上の新成人が出席しました。ゲスト講師は池上彰さんです。私はぜひお会いしたいし、お話も聞いて見たかったので、窪島館長にお願いし、特別に参加させてもらいました。そして、池上さんに紹介してもらいました。感謝、感動です。
⑳ビックリしました。こんな新聞の号外が出てたのです。「まさか?」「本当かよ?」と思ったら、街宣の人が自分で作ったんですね。「毎日新聞」ではなく、「毎月新聞」になってるんだし。それにしてもすごいです。安倍さんの手には手錠もはめられてます。
㉒4月28日(土)。午後2時より、新宿ライオンで。小野田襄二さんの出版記念会がありました。小野田さんはある大手の新左翼の大幹部でしたが、辞めて一人で言論活動をしています。よく辞められたと思います。
そのあと、「ジャーナリスト専門学校」の講師になります。そこで私は一緒になりました。そんなことでもないと知り合いにはなれません。昔の仲間や大学、高校の同級生など大勢来てました。
㉓午後2時から開始なのに、もう1時半には始まってました。皆、気が早いんですね。元「日共」の人が言ってました。「鈴木さんと私には必ず案内状が来るんだよ。日共から右翼まで、こんなに俺の交友範囲は広いんだと示すためですよ」と。どういう理由であれ、案内して頂いて私は嬉しいですよ。