2018/01/29 鈴木邦男

「変化の年」にあたって

①昔は格闘技ばっかりやってたな

雪の日のみやま荘です
雪の日のみやま荘です
歩くのも大変です 歩くのも大変です

今年はイヌ年だ。大きな変化の年らしい。

でも、人間の変化の前に、自然界の変化が先行している。

長い間眠ってた火山が突然、噴火した。又、今までなかったような大雪が降った。皆、歩くのも大変だ。

この自然界の変化は、さらに政治の大変化につながるのかどうか。

「雪が降る!」「大変だ!」と騒いでいたが、私なんて、子供時代はずっと雪国だったので平気だし、むしろ、子供時代に戻るようで、何やら、ワクワクする。

私は、幼稚園と小学1年は秋田県の横手市にいた。「かまくら」も体験した。

小学校2年と3年は秋田市にいて、保戸野小学校に通っていた。

小学4年から6年までと、中学1、2年は秋田県の湯沢市だ。湯沢東小学校と湯沢中学だ。そこからは仙台だ。

だから秋田には計9年いた。子供時代といえば、すぐに「秋田」を思い浮かべてしまう。

特に、湯沢での雪の体験は今でも思い出す。

ともかく大雪が降った。世の中全部が白一色になったような感じだ。

その中を、小学生の私は、トボトボと歩き、学校に行った。

夜は、ソロバンを習いに湯沢の中心部に行った。

ずっと積もってました ずっと積もってました

どんなに遠くても歩くしかない。バスなどはなかった。雪の中を一人、トボトボと歩く。

何を考えながら歩いたのだろうか、今となってはわからない。

ただ、頑張って歩いた。その頃のことを思い出すんだ。こうして東京に雪が降った日は。

東京全体では、それほどでもないだろうが、みやま荘などは、道からちょっと入り込んでいるので、やけに雪が積もっている。

誰も歩かないから、真っ白な雪が高く積もっていて、一歩歩くと、ズブズブと足が沈む。そうしないと進まない。

みやま荘から、出た道もそんな雪道だ。早稲田通りまで出ると、大きい道だから、やっと普通の道になっている。道端には雪だるまが作られている。

そうか。冬には学校の体育の時間はいつもスキーだったな、と思い出した。

他にやることがないのだ。グランドは使えないし、体育館なんて寒くて使えない。だから、スキーをやるしかない。おかげで、小学生からスキーに乗れるようになっていた。

今だって、時々、やっている。去年は北海道に行ったついでにスキーをやってきた。結構出来るようだ。曲がるのはうまくないが、何とか、止まれるし、結構、滑れる。今年はスノボーに挑戦しょうと思っている。

そうだ。夏のスポーツだって、結構やってたんだ。

外も雪道です 外も雪道です

以前、田中義三さんに会いにタイの刑務所によく行った。

その時、海に行って、結構泳いだ。又、ジェットスキーもやったし、板を借りて、サーフィンもやった。でも、これは全く出来なかった。

又、パラセーリングもやった。あれは気分がよかった。又、やってみたい。

しかし、タイにはあれから全く行ってないな。

田中さんの裁判で、宮崎学さんが人を集めてよく行ったし、空手の人たちと一緒に、ムエタイの練習をしに行ったこともある。

どんな小さな土産物屋さんにも国王の写真が飾ってあるし、皆、国王を尊崇している。日本と似ていると思った。

格闘技の練習で海外に行ったのは、タイとロシアだ。

タイでは、ムエタイの道場に通い、又、ムエタイの試合をよく観た。

ロシアではサンボの練習をやるために何回と行った。

日本よりも、「論理的」に教えている。サンボは柔道に似ているが、柔道以上に技の数が多い。技への入り方も無限だ。その技を研究している研究所もあるくらいだ。

教え方も実に理論的だ。ただ「根性だ!」なんてことはない。まるで物理の授業のように教えてくれる。

新潟から飛行機に乗ってハバロフスクに行き、そこで一週間、ホテルに泊まって、サンボをやるのだ。主に、大学の講堂を使わせてもらった。

又、夜は時間が空いた時に、アイスホッケーの試合も観た。

これこそ肉体のぶつかり合いだし、格闘技だと思った。

②ここにもバジリコ出版が。

今となっては懐かしい。又、行ってみたいものだ。

ロシアやタイに行って肉体を動かし、格闘技をやって、ヘバるまでやっていた。キツかったけど楽しかったと思う。

今は、こんなことはないなー。ぶっ倒れるほど体を動かすことはないし。それに下半身が弱い。ちょっとしたことで、転んだりする。全く、だらしがない。情けないと思う。

この前、列車に遅れそうなので走った。しかし、気ばかり焦って、前傾姿勢になり、それで、足がついていかない。と思ったら、転んでしまった。変だな。こんなことで転ぶのかよ、と思った。

一昨日も転んだな。雪がなくなると、コンクリートが現れていたからもう大丈夫だと思って歩いた。

氷の上に足が乗って、ススーッと体が持っていかれた。ハッ!とした。慌てて離れた。だから、気をつけて歩いたつもりだった。

でも、ボーッとしてたのだろう。ステンと転んだ。受け身を取るどころではない。又、取らなくてよかった。その方が怪我をしてただろう。

「大丈夫ですか」と、知らないおばさんが駆け寄ってきた。カッコ悪かった。「大丈夫ですよ」と言って立ち上がった。気をつけなくっちゃ。

年をとると、こういう「日常生活」の中で転んだりすることが多くなるそうだ。

家の中でも転んだり、ベッドから落ちたり、階段で落ちたり、とある。あっ、連合赤軍の植垣さんが階段から落ちて手を骨折してたよな。

老人は二階に上がっちゃいかんよ。落ちるし。あるいは背中を押される。私も気をつけよう。でも、みやま荘には階段がないから大丈夫だ。

そうだ。平面を歩くよりは、斜面を歩く方が体にいいそうだ。だから、お寺の階段を昇るのも健康のためになる。

よし、それじゃトレーニングのために、どこかお寺回りをしよう。と思った。

山寺なんかもいいよね。あれは千段くらいあるのかな。伊勢の神島も長かった。三島は平気で昇ったらしい。私はゼイゼイ言いながら昇った。

そして、基礎的なところからトレーニングをやり直してみようと思っている。読書のように、ノルマを決めてやるとか。そして、本を書くとか。

③村本大輔はいいね!

恵観さん、新年の集い。1/24(水)
恵観さん、新年の集い。1/24(水)
千人が集まりました
千人が集まりました
新年のお祓いをしてくれた 新年のお祓いをしてくれた

そうだ。恵観さんの新年会のレポートで、書くのを忘れてた。

『なぜ今、池口恵観なのか』という本を買って、読んだ。田原総一朗さんが書いた本だ。

この新年に買ったのではなく、1ヶ月ほど前の「恵観塾」の時に買った。

著者も面白いが、出版社が面白い。何と「バジリコ株式会社」なのだ。私の本を出してくれたところだ。

『天皇陛下の味方です』を出してくれたし、大々的に宣伝もしてくれ、話題になった。

だから、そのことを恵観さんに言った。バジリコがやってるんだから大丈夫ですよ。これは売れます。話題になりますと言った。実際そうなってるようだ。

恵観さんと 恵観さんと

うーん、実にいい本だ。

〈日本人が忘れ去った、生と死、そして祈りの力。硬派ジャーナリストが異色の真言行者に語らせた日本人必読の思索の書〉

と帯には書かれている。その通りの本だった。これはいい本を読んだと思った。

田原さんは言う。

〈池口恵観。「宗教と人間」という普遍的かつ優れて現在的なテーマにおいて、私が今最も関心を抱く人物である。そのスケールの大きさと予測不能で破天荒な行動力は私を惹きつけてやまない〉
篠笛と鼓も 篠笛と鼓も

そして今『SPA!』(1月30日号)をパラパラとめくっていたら、ウエスギタカシの『革命前夜のトリスタたち』が目についた。

「今週のトリスタ」として村本大輔さんを取り上げていたからだ。

ウーマンラッシュアワーの漫才師だ。私は〈Abema Prime〉で二度ほど一緒にやっている。とても頭のいい人だ。

年末と元旦にも見た。驚いた。年末の『THE MANZAI』では原発、沖縄、そして、アメリカと日本…など、マジに切り込んでいた。

又、元旦の『朝まで生テレビ』にも出ていて、健闘していた。あんなに大変な番組で、よくあそこまで喋れたもんだと思う。

それに、『THE MANZAI』の方もすごかった。これは漫才を超えている、と思った。

広島カープの新井選手です 広島カープの新井選手です

外国の日本批判。アメリカの批判を見て、こんなことをやっていると見せ、さらに、「俺たちは関係ないや」とばかりに笑っている客席に向かって、「それはお前たちだよ!」と突きつける。

えっ、いいのかよ。こんなことして。と思っちゃった。

すごいですねー。『THE MANZAI』や「朝生」に出てるだけでも勇気があると思ったのに、けなげに闘っている。逃げない。偉い。「お笑いだからいいだろう」という妥協もない。

これはすごい。感動しましたね。いい番組を見たと思った。僕らじゃ、こうは出来ない。

やっと今頃になって、いい本に出会ったり、いい番組、いい人に出会えたりしている。

これは嬉しいことだし、ありがたいと思う。


最後は千人が輪になって歌います 最後は千人が輪になって歌います

【だいありー】

「帰ってきたヒトラー」 「帰ってきたヒトラー」
  1. 1月22日(月)1日中、家で仕事をしていた。
  2. 1月23日(火)午前中、原稿。
     午後から図書館で勉強。
  3. 1月24日(水)午前11時半。高田馬場で「アエラ」の編集者と打ち合わせ。
     その後、レーニン事務所へ。
     午後6時、ニューオータニ。池口恵観さんの「新年お祓いと集い」。
     お祓いをしてもらい、新しい年の覚悟をもらった。講演もよかった。
     又、広島カープの新井選手が来て、自らの体験談を話してくれる。一度、調子が悪くて、ダメになった時に、恵観さんを紹介されて、護摩行などに参加し、奇跡的に回復。恵観先生のおかげですと話していた。
  4. 1月25日(木)午前11時、打ち合わせ。
     午後から学校に行く。
     3時、「現代文要約」。
     5時、「読書ゼミ」。今日は、田中優子・松岡正剛の『日本問答』(岩波新書)を読む。
     日本の二大知性が「日本を問答しあって、日本に問答をふっかける」。少々難しいとこもあったが、読みやすいし、興味をひく。どんどん読み進んで行った。
     松岡正剛さんは「はじめに」で書いている。
    〈ぼくも田中さんも日本が好きである。悩ましいとも思ってきた。田中さんは江戸文化研究者であるから、日本を研究してきた。とくにアジアのなかの日本の立ち位置を凝視してきた。ぼくは編集文化として日本に引き寄せる方法の特色に関心をもってきた。こんな二人の見方を、ところどころ突き合わせて日本問答をしたらどうだろうか〉  これは実に面白いし、実に刺激的だった。今年のイチオシです。
「読書ゼミ」で読んだ本 「読書ゼミ」で読んだ本
  1. 1月26日(金)午前中、原稿。
     午後2時、打ち合わせ。
     4時、取材。
  2. 1月27日(土)1日、家で仕事をしていた。
     夜、NHKスペシャルを見る。赤報隊事件をドラマにして放送していた。作り方が本当に上手いと思った。
  3. 1月28日(日)カメラマンの福田文昭さんの主宰する集まりに行く。『蟹工船』。活字ボクシング。 2時から5時まで、平井のさくらワンダールーム。皆で、小林多喜二の文を読み合う。研究者の人も来ていて、とても勉強になった。
     夜は、「赤報隊事件」の第2夜を見る。今日は、いろんな人々のインタビューで構成されていて、私も出た。

【写真説明】

「帰ってきたヒトラー」

①「帰ってきたヒトラー」は面白かったし、怖かったです。それにしても、よく、ドイツで作ったと思います。ヒトラーにたまたま似ていた芸人が出て、「笑い」をとるのです。そのうち「主張」し出します。「芸人だから」と思ってた人や政治家も怖くなります。これは「お笑い」じゃない、本物だと言い出す人もいて…。コスモで観ました。すごかったです。

雪の日のみやま荘です

②雪は大変でした。わがみやま荘はほとんど北陸か北海道と変わりません。雪がかなり積もってる。

歩くのも大変です

③歩くとズブズブ…と、足が雪の中に入ります。

ずっと積もってました

④歩いた人の跡だけ残ります。

外も雪道です

⑤みやま荘から出て、道もこの通りです。

恵観さん、新年の集い。1/24(水)

⑥1月24日(水)6時半から、ニューオータニ の鶴の間で行われました。池口恵観さんの「新春お祓いと集い」です。

新年のお祓いをしてくれた

⑦2時間ほど集中して恵観さんはお祓いをしてくれました。

恵観さんと

⑧恵観さんと。

千人が集まりました

⑨ニューオータニで一番大きな部屋です。全国から千人が集まりました。

篠笛と鼓も

⑩篠笛と鼓の合奏です。

広島カープの新井選手です

⑪広島カープの新井選手も挨拶してました。不振な時、恵観さんには随分と助けてもらったと言ってました。

最後は千人が輪になって歌います

⑫最後は、今日来た千人の人々が部屋を取り囲んで手をつなぎ、輪になって歌います。感動的でした。

「読書ゼミ」で読んだ本

⑬学校の「読書ゼミ」で読んだ本です。

【お知らせ】

  1. 1月27日(土)、28日(日)。二夜連続で「NHKスペシャル」で赤報隊事件をやるそうです。27日(土)はドラマとして。28日(日)は、当事者、関係者へのインタビューとして。私もこの日、出ます。
  2. 2月8日(木)18時30分より、渋谷道玄坂のパークビル2Fで「TOCANA presents 第1回 大暴露サミットin渋谷」が開かれます。
    〈これから日本はどこへ向かうのか。未来を考えるためには、過去を振り返らなければならない。TOCANAは、過去に日本社会に強いインパクトを与えた事件の当事者や、社会の“裏の裏”を知りつくした知識人を招聘し「大暴露サミット」を開催、未来への道標を導き出すことを試みる!〉
    ⑴オウム裁判が終結した今、上祐史浩が明かす教団と麻原彰晃の新事実。
    ⑵一水会の元最高顧問・鈴木邦男が明かす右翼団体の実態と安倍政権の闇」
    ⑶声を上げる女・増山れなが母乳飛ばしアートの意義、ロスチャイルドによる経済支配の闇を訴える」
    ⑷政治の裏を知り尽くしたジャーナリスト・宇田川敬介が、公選法違反の過去とDV経済評論家・三橋貴明の素顔を大暴露。
    〈“あらゆるタブーを排して”議論する超スペシャルな歴史的会合を見逃すな!〉
    会期 2018年2月8日(木)開場 18:30 開演 19:30
    場所 渋谷区道玄坂1-20-8 寿パークビル2階
    入場料 2000円(税込・ドリンクなし)
    予約はhttp://tocana.jp/i/2018/01/post_15756_entry.html
  3. 2月14日(水)午後6時半。一水会フォーラムホテルサンルート高田馬場3階会議室。講師・井脇ノブ子さん(元衆議院議員)。「日中平和条約締結40年=未来遣唐使の活動から生まれたもの」。
  4. 2月17日(土)14時開演。岩井正和さん主催で、金沢市で「鈴木邦男講演会。憲法について語ろう!」が行われます。
    第1部は鈴木邦男憲法講演会。
    第2部は飛松五男さんとの対談。
    場所:労済会館 第一研修室。
    TEL:076(223)5911 JR金沢駅より徒歩9分。
    参加費用:2000円。
    申し込み方法:事前に電話かメール。
    電話:080(5702)8405 イワイ
    メール:masa_kazui@yahoo.co.jp
  5. 2月23日(金)午後7時より渋谷ロフト9。木村文洋監督の映画「息衝(いきづ)く」が2月24日(土)より、ポレポレ東中野で公開になります。その前日にロフト9で前夜祭トークを行います。出演は、木村監督、宮台真司さん。そして鈴木です。「宗教と政治」「この国のありよう」…などについてトークします。
  6. 2月24日(土)。名古屋の中学で講演会です。
  7. 3月4日(日)午後2時より。連合会館。塩見孝也さんのお別れ会。