鈴木邦男編『テロル』(皓星社)
5月1日(日)、鈴木邦男編・解説のアンソロジー『テロル』(皓星社)が発売になった。
6月2日(木)には、鈴木邦男著の『愛国心に気をつけろ』(岩波書店)が発売になる。
これは「岩波ブックレット」の1冊として出る。2冊とも、去年の年末から苦労して書いてきたものだが、やっと本になる。
まず、『テロル』のことから紹介しよう。
皓星社では今までも話題書や衝撃的な本を沢山出している。竹中労(文)、かわぐちかいじの『黒旗水滸伝』。連合赤軍の本。又、『(放射線を可視化する)放射線像』などだ。
菊田早苗さんと
そして今、社運をかけて刊行しているのが、「シリーズ紙礫(かみつぶて)」だ。戦後日本を当時の文学・記録を中心に検証し、そのことにより現在を考える。大いなる実験だ。
今まで4巻が出ている。その4巻目が『テロル』だ。これからも、まだまだ続く。楽しみだ。「シリーズ紙礫」の全4巻をザッと紹介しよう。
①『闇市(BLACK MARKET)』
マイク・モラスキー編
「貨幣」太宰治
菊田さん。甲野さん。佐野さんと
「軍事法廷」耕治人
「浣腸とマリア」野坂昭如
「蜆」梅崎春生
「蝶ハ」中里恒子 他
解説 マイク・モラスキー
(当時、闇市について書かれた小説、記録などを集め、マイクさんが編集・解説した。「闇市」を通して日本論、日本人論が展開されている)
②『街娼(パンバン&オンリー)』
「生長の家」の大会に。4/24(日)
マイク・モラスキー編
「黄金伝説」石川淳
「オンリー達」広池秋子
「北海道千歳の女」平林たい子
「人間の羊」大江健三郎
「星の流れに」色川武大
「ランタナの花の咲く頃に」長堂英吉 他
解説 マイク・モラスキー
③「人魚」(mermaid & merman)長井那智子編=海の半人半獣、「人魚」をめぐる海色の物語=
あべあゆみさんと
「北の海」中原中也
「赤いろうそくと人魚」小川未明
「漁師とかれの魂」オスカー・ワイルド
「人魚の嘆き」谷崎潤一郎
「怪船『人魚号』」高橋鐡
「カッパのクー」アイルランド民謡
「人魚の海」太宰治
「人魚伝」安部公房
解説 長井那智子
高木さん。あべさん。有末さん。鈴木
④『テロル(TERROR』鈴木邦男編
「ココアのひと匙」石川啄木
「入獄記念・無政府共産」内山愚童
「自叙伝・東洋平和論ほか」安重根
「死出の道艸(みちくさ)」菅野すが子
「死の叫び声」朝日平吾
「後事頼み置く事ども」和田久太郎
「虎ノ門事件訊問調書」難波大助
「杉よ! 眼の男よ!」中浜哲
『月刊日本』を叱咤激励する会。4/27(水)
「死の懺悔」古田大次郎
「何が私をこうさせたか」金子ふみ子
「山口二矢供述調書」山口二矢
「国家革新の原理・檄」三島由紀夫
「民族派暴力革命論」見沢知廉
「『十六の墓標』は誰がために」野村秋介
(この第4弾の帯には、こう書かれている)
〈“テロ”という言葉を汚したのは?
9.11以降、見えなくなったテロリストの心情〉
今まで出てる4巻の主な内容を紹介した。これは、実に貴重なアンソロジーだ。小説や日記、供述書などの生の資料によって、その時々の事件、現象が我々の眼前に出現する。
西村眞悟さんと
ただ、書いていて、いろんなことを思い出す。又、ここに載せた文章は皆、パワーがある。魂がある。死の寸前に書かれたものが多い。
だから、圧倒されるし、飲み込まれそうになる。だから、怖い。
たとえば、朝日平吾の「死の叫び声」だ。運動の後輩たちに言う。あれこれと論議しないで、「やれ!」と。その文章が凄い。
〈最後に予の盟友に遺す。卿(けい)ら予が平素の主義を体し語らず騒がず表わさず、黙々の裡にただ刺せ! ただ衝(つ)け、ただ切れ、ただ放て。しかして同志の間 往来の要なく結束の要なし。ただ一名を葬れ。これすなわち自己一名の手段と方法こそ尽くせよ。しからばすなわち革命の機運は熟し随所に蜂火揚(のろしあが)り、同志たちどころに雲集せん。夢々利を取るな。名を好むな。ただ死ね。ただ眠れ。必ず賢を取るな。大愚を採り大痴を習え。…〉
亀井静香さんと
かつて、この文章を私は暗唱していた。凄い文章だ。そしてリズミカルだし、口ずさめる。
又、この文章は右だけでなく左の人々にも影響を与えた。これから後の左右のテロルは、全て、この朝日の檄文から生まれた。そう言ってもいいだろう。
あっ、大変だ。私の本、2冊を初めに少し紹介し、あとは、「野党共闘」の話を書き、今後の日本を考えるつもりだった。
本についてはまた、書いてみよう。
ペマ・ギャルポさんと
それと、敗れた「野党共闘」の話だ。北海道補選は「勝てるかも」と思わせた。私は、「野党共闘を目指す会」に出た。それも4回も出た。敗れた。惜しい。いいところまで行ったのに。
又、自民も、「野党共闘」の猛攻には恐怖を感じた。これが続いたら、たまらないと。
だから、「衆参同時選挙」はやめた。TPPも焦って可決しない。憲法改正も少し後退した。
又、京都では民進が勝った。さらにどうなるか。未知であり、流動的だ。しかし、いい方向に動くのではないか。そんなことを感じた。
詳しくは来週に。
劇団「再生」。「二十歳の原点」
増山れな・応援団集会
でも、一般的には「左翼・右翼」のコーナーにある。最近は〈左翼〉がいないので、〈右翼〉のコーナーもなくなっている。
今、分類で一番多いのが、「事件」。中には、「事件・事故」スレッドが立っている。うーん、俺たちの運動は〈事故〉なのかなーと思ってしまう。
それと、「裏社会」のスレッドが立ってることもあった。俺たちは、〈裏〉かなー?
他の店も回り、面白そうな本を買う。ついつい買い過ぎて、2万円以上買ってしまった。
鈴木。会津若松講演会
万年筆と電動鉛筆削り器
もの凄く混んでた。補助イスを出してもらい、やっと座れた。
映画のあと、木村迪夫さん(映画に出演した農民詩人)と原村政樹監督のトーク。
終わって、2人に挨拶した。食事に誘われ、東中野の韓国料理店へ。
木村さんは、今年80才。でも、凛としている。農業のこと、戦争のこと、日本の戦後について、語っていた。山形で、農業をやっている。教えられる。お二人の本も買いました。
午後4時、浅草へ。浅草も、もの凄い人出だった。
いろんなとこを見て、6時に、浅草寺近くのアミューズミュージアム2階に行く。
『井浦新の美術探検』
〈2016 新作ゆかた受注会。Rumi Rock「着る物語展」〉に行く。
着物のデザイナー・芝崎るみさんが作っている斬新なデザインの着物展だ。
それも、社会的・思想的なデザインが多い。
一番有名なのは、「三島柄」「角栄柄」「戦争柄」…。
「戦争柄」は戦車、戦闘機などが描かれていて、分かりやすい。
「角栄柄」は、鯉、ブルドーザー、日本列島…が描かれている。田中角栄を連想させる。
「三島柄」は、トカゲ、刀、バラ…などか描かれ、三島由紀夫を連想させる。
早川タダノリ『愛国の技法』
それらのユカタの実物。いろんな雑誌に載った写真などが展示されている。
モデルの杏さんや多くのモデルに混じって、私も入っていた。「戦争柄」のユカタを着て、吉原神社で写したものだ。懐かしい。
この日は、Rumi Rockのユカタを着た女性が多く来ていた。女優のあべあゆみさんは、「これは村上龍です」。
よく分からないが、「コインロッカー・ベイビー」を連想させる。朝顔や、いろんなものが描かれている。
「再生」の鶴見直斗さんは「三島柄」に身を包んで、ここで劇団「再生」による短い劇をやる。
終わって、るみさん、高木さん、あべさんたちと飲む。
学校の「読書会」
②4月22日(金)。代官山「晴れたら空に豆まいて」。甲野善紀さん(武術家)と佐野史郎さん(俳優)の特別トーク。お二人は25年前からの知り合いだそうです。武術と芝居、映画は、関係がなさそうですが、「肉体を使った表現」という点では同じだといいます。超満員でした。
㉖税金申告したら、源泉分が返ってきたので、思い切って文房具を買いました。左が5万円の万年筆。右が3万円の万年筆。上は8千円の電動鉛筆削り器です。これで9万円です。名前をつけて、自分の子供のように可愛がって使ってます。これでいい仕事ができるでしょう。
7/5(火)札幌で「イレズミ牧師」と対談