2015/10/26 鈴木邦男

一億総「活動家」社会に向けての読書と旅

脱原発の講演会。10/17
脱原発の講演会。10/17

①福田和也は月に100冊読むそうだ

講演する小出裕章さん 講演する小出裕章さん

これから本はどうなるんだろう。

すべては電子書籍になってしまうのか。紙媒体はなくなってしまうのか。

私の以前出した本も次々と電子書籍になっている。多くのいろんな分野の人に読んでもらえるのは嬉しいが、果たして喜んでいていいのか。

本屋でも、この問題に関する本は見つけたら買ってる。本の将来が心配だから。

図書館でも見かけたら必ず借りて読んでいる。この関連本はもう37冊も読んだ。今週も2冊読んだ。

村瀬拓男の『電子書籍の真実』(マイコミ新書)と、池澤夏樹編の『本は、これから』(岩波新書)だ。

本の未来は暗い。電車の中でも皆、携帯を見ている。本を読んでる人はほとんどいない。

湖西市長・三上元さん 湖西市長・三上元さん

そうか。「本の未来」や、「人々はなぜ本を読まなくなったのか」を考える必要はないんだ。自分はどうするか。それだけでいい。

福田和也『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』(PHPビジネス新書)を読んだ。「本の未来」なんて関係ない。我が道をゆくんだ。

それにしても凄い。再読だ。前にも読んだ。元気をもらえる。

佐藤優も月に100冊読むという。でもこの人は速読術が出来るのだ。

福田は術を使わないで100冊だ。私なんて30冊位だ。必死になって頑張っても40冊か50冊だ。とても100冊なんか読めない。

それに毎月、コンスタントにやってるという。

じゃ、福田和也は寝ないのか。いや、寝てる。「1日8時間睡眠。社交も大好き」と書いている。

超満員でした 超満員でした

その上で、「どう読むか」「どう書くか」を書いている。

「本の効果的な読み方」もいい。「お気に入りの書店を見つける」「立ち読みのすすめ」「役立つ本の選び方」…とあって、「信用できる『評者』の見つけ方」と言っている。

でも、この「書評」が厄介だ、と言う。新聞、雑誌には、どこも文化欄にブックレビューがある。

〈ところが、これが信用ならない。全部が全部そうだとは云わないけれど、大概いい加減なものです〉

とバッサリ斬り捨てる。

三島研で。10/21 三島研で。10/21
〈ここには、また日本的な構造汚職のようなものがあるのです。つまりは、書評で取り上げる。そこで褒める。あるいは貶(けな)すということが、ある種の権勢のゲームになっているわけですね。書評で取り上げて褒めることが、好意の表明であったり、忠誠の証だったりする。だから、文壇や学界の実力者が本を出せば、皆が競って取り上げて、無責任な賛辞を述べる。まあ、そういう遊びも、当事者たちにとっては、意味のあるものでしょうが、読者にしたらたまらない。無責任な書評にだまされて、本を買い、そのうえ貴重な時間を費やしたのに、何の感興も知識も得られなかった、という経験は本好きならばどなたもおもちではないでしょうか〉

これには大賛成です。じゃ、どうする。「信用できる評者を見つけることでしょうね」と言う。

静岡の登呂遺跡で。10/17(土)
静岡の登呂遺跡で。10/17(土)

でも、これも又、難しい。福田和也にやってほしい。

朝、毎、読、産経の新聞。そして週刊誌、月刊誌の書評欄を審査し、A、B、C…と格付けしてほしい。

少なくとも、「この書評は読むな」「こいつの書評は読むな。時間のムダだ」と思うリストを発表してほしい。

そうでないと、いつまでも、この「構造汚職」はなくならない。

前も言ったが、評者に本を選ばせてはダメだ。どうしても「自分の世界」「知り合いの世界」の人間の本しか取り上げない。

ここに大きな問題がある。編集者が勝手に決めて、書評させたらいい。

そういうことをやってる週刊誌はいくつかある。その制度を取り入れてる週刊誌だけを発表してもいい。

②「本物の教養」って何だろう

弥生時代の住居の再現です 弥生時代の住居の再現です

今日、本屋で衝動買いした本がある。出口治朗の『人生を面白くする本物の教養』(幻冬舎新書)だ。

本の帯には、こう書かれていた。これで買った! 「ビジネスにも必須!」として、こう書く。

〈本を読み、人に会い、旅をする。そして自分の頭で考えぬく〉

アッと思った。日頃、私が考えてることと同じだ。吉田松陰もそう言っていた。

本を読み、いい人と会う。凄い人がいると聞けば、どんな遠くへでも行って、話を聞く。

この本は「ビジネス界きっての教養人が明かす、知的生産の全方法」という。いいね。

左は食糧倉庫です 左は食糧倉庫です

でも、「いい人」「いい本」に巡り合うためには、その何倍も、「つまらない人」「下らない本」に会ってるんだろう。この出口さんだってそうだっただろう。

じゃ、具体的な書名、人名をあげて、格付けしてもらったらいい。そういうものこそ、有料のサイトにしたらいい。皆、見るよ。

「速読は百害あって一利なし」とも言う。本の読み方という〈手段〉はいろんな考え方があるだろう。遅読、精読、飛ばし読み…と。まあ、好きにやったらいいだろう。

「人間が将来に備える唯一の方法は歴史に学ぶこと」。

昔は、地震、津波などの自然災害に遭うと、土地の老人に聞くしかなかった。

「ネズミ返し」がついてます 「ネズミ返し」がついてます

「60年前、津波があって、その時、こんなことをした」「これは失敗だった」…と話を聞く。それが「予防策」になったのだ。老人は「情報源」だった。

しかし、今はそれはない。あの戦争だって体験した人は出てきて、どんどん話してほしい。

でも、歴史の中の、自分の気に入った所だけを選んで、そこで満足して、進歩が止まる人もいる。日

本は常に正しかった。正直に堂々と戦い、アジア解放のために戦ったんだ、という歴史だけを読み、「だから、日本は素晴らしい」と満足する。これもやめたらいい。

どこの歴史にも素晴らしい面もあるし、暗い、恥ずかしい面もある。両方ともに見つめて、考えるべきだ。

資料館から外を見ています 資料館から外を見ています

それが出来なかったら、危ない。だから、『歴史を学ぶな』という本まで出ている。

出口のこの本で驚いたのは、〈旅〉だ。私も旅によく出るし、そこに行くまでに随分と本を読んでいる。

新幹線、電車、飛行機の中で読んでいる。「本を読むしかない環境」で読む。能率が上がる。

でも、私にとって、旅は手段だ。どこか目的があって、大阪、札幌などに行く。「旅」は手段だ。

でも出口は違う。 〈旅こそ最高の遊びにして、教養の源〉だと言う。

そうか。最近はこれも分かる。地方に行って、いろんな所を見物・見学してるからだ。

姫路の飛松塾に行った時、修理を終えた直後の姫路城をじっくりと見た。「大河ドラマ館」も見た。

③小出さんに会い、三上市長さんに会った

ニュースを伝える2人。10/18 ニュースを伝える2人。10/18

10月17日(土)に静岡に行った時は、小出さんの講演会を聞きに行ったのだが、岩井氏が、「せっかくだから登呂遺跡を見ましょう」と案内してくれたのだ。

とてもよかったですね。こっちは弥生だが、青森の三内丸山遺跡は縄文だ。そんな古いものがあったなんて偉大だ。

「そうか。三内丸山を真似て、静岡にも、遺跡センターを造ったのだろう。

そう思っていたが、岩井氏に反論された。「逆です」と。

こっちの方が早く造られ、そのあとに三内丸山が発見され、巨大な遺跡になっている。とても勉強になった「登呂」との遭遇だった。

午後からは小出さんの講演会に行った。

この会場は前にも来たことがある。袴田さんの救援集会だったと思う。

現場からのレポートです 現場からのレポートです

あの時も多かったが、今日も多い。入り切れない。資料も足りない。それだけ小出さんの人気が高いのだ。

「脱原発」で闘っている第一人者だし、話も分かりやすいし、迫力もある。

この日に夜遅く、名古屋に行き、そこで泊まる。

翌、10月18日(日)は、「大名古屋まつり」を見た。

それから、NHK文化センター名古屋に行く。2時から井浦新さん、大西信満さんのシネマトークがある。それを聞きに来たのだ。

「仕事」というより「遊び」だね。つまり、旅を楽しんでいるんだろう。

それと、〈全集〉読みだね。私にとっては。

今、『大杉栄全集』(全12巻。ぱる書房)に挑戦している。

田中英道さんと 田中英道さんと

なかなかいい。全く知らなかった論文が沢山あるし、大杉の知らなかった部分も知ることが出来る。

東京に帰ってからも、いろんな人に会ってる。

10月19日(月)は、一水会フォーラムに来てくれたオスマン・サンコンさんに会った。久しぶりだ。大の親日家であり、アフリカとの橋渡しをしている。

④井浦新さん、大西信満さんに会い、考えた

井浦さん、大西さんと
井浦さん、大西さんと
このトークを聞きました このトークを聞きました

10月20日(火)は、田原総一朗さんと会って、対談した。

夜は「恵観塾」に行った。毎月、鹿児島から上京し、勉強会をやっている。

宗教のお話。そして、時局問題だ。とても勉強になる。

話を戻す。18日(日)の井浦さん、大西さんのシネマトークは満員だった。

若松監督を通して、日本の70年を考える。「若松監督の子供たち」です。

10月21日(水)は、三島研で田中英道さんに会った。

10月24日(土)は、死刑反対の国際大会。

アナウンサーも加わって… アナウンサーも加わって…

25日(日)は、孫崎享さんに会った。

今週は、毎日、いろんな人と会った。又、本も読んでいる。

『大杉栄』全集の他にも、いろんな本を買っている。厚くて、場所もとる。でも、読んでおかなくては…。

今、岩波書店から〈70年を考える〉シリーズ本が出ている。

これはいい。『ひとびとの精神史』(全9巻)だ。

第1巻は「敗戦と占領」。

第2巻は「朝鮮戦争」。

木村代表。サンコンさんと 木村代表。サンコンさんと

第3巻は「60年安保」。ここまで出ている。

今、1巻を買って読んでいる。これは全巻読まなくては、と思っている。

第4巻は「東京オリンピック」。

第5巻は「万博と沖縄返還」だ。ここには三島事件も出てくる。

そして第6巻「日本列島改造」。

第7巻「終焉する昭和」。

第8巻「バブル崩壊」。

第9巻「震災前後」。と続く。

サンコンさんの息子さん(右)と サンコンさんの息子さん(右)と

これは戦後70年に対しての本格的な取り組みだ。

私らの学生時代は、思想、文学について、いくつもの「全集」が出ていた。

『世界の名著』『世界の大思想』『日本思想大系』『人類の知的遺産』…と。それらの刊行をドキドキしながら待ち、買った。

よし、授業なんか行ってらんないと思い、部屋の中で、ひたすら読んだ。

あの時の興奮と感動は何ものにも代えがたい。岩波の『ひとびとの精神史』を読みながら、そんなことを思った。

又、皓星社からは、やはり戦後70年を考えるシリーズ本が刊行されている。

二次会で 二次会で

岩波とは又、違った角度からこの70年を考える。シリーズ「紙礫(かみつぶて)」だ。

その第一巻が、「闇市」だ。「闇市」について書かれた小説をまず取り上げる。

太宰治、永井荷風、坂口安吾、野坂昭如…らの小説だ。

そして、解説が入る。このシリーズの第2巻は「外娼」だという。

もう遠くなった敗戦直後の日本を描写する。「表の政治」ではなく、国民の「内側」「裏」を書いた小説を紹介し、そして解説する。面白い企画だ。

息子さんもいますね 息子さんもいますね

昔、戦争文学についてはあった。でも、「戦後70年」についてはなかったので、貴重だ。

これから後も、アッと驚くテーマで本を出すようだ。いいことだ。

出版も事件だ。鹿砦社は『紙の爆弾』を出してるし、私の対談も、かなり続いている。今月号は大久保鷹さんと対談している。

『紙の爆弾』があって、皓星社からは「紙礫(かみつぶて)」シリーズだ。

共に強力な武器になるだろう。楽しみだ。

講演するサンコンさん。10/19(月)
講演するサンコンさん。10/19(月)

【だいありー】

「ドゥマゴ文学賞」受賞の武田砂鉄さん 「ドゥマゴ文学賞」受賞の武田砂鉄さん
  1. 10月19日(月)午前中、原稿。
     2時、取材。打ち合わせ。
     5時。渋谷Bunkamura。武田砂鉄さん(作家)が「第25回 ドゥマゴ文学賞」を受賞し、そのパーティがある。
     授賞式の前に、選考委員の藤原新也さん(写真家)と武田砂鉄さんの対談。
     6時半から授賞式。そしてパーティ。
     お二人に挨拶しました。武田さんは長い間、河出書房にいて、数年前に独立し、フリーの作家になった。
     その第1作『紋切型社会』(朝日出版)がドゥマゴ文学賞を受賞したのだ。
     私も『竹中労』『反逆の作法』などを作ってもらった。とてもお世話になった。
武田砂鉄さん。藤原新也さん 武田砂鉄さん。藤原新也さん

藤原さんは、『竹中労』を読みましたよ、と言っていた。

柔道の溝口紀子さんや、大勢のライター、カメラマンに会った。

7時前に私は中座。高田馬場のホテルサンルートへ。一水会フォーラムに遅れて参加する。

この日は、オスマン・サンコンさん(タレント)が講師。演題は「人間交流と外交」。とてもよかっです。

息子さんも来てました。アフリカの人は親日的な人が多い。もっともっと友好を深めるべきだと言っていた。

サンコンさんも日本大好き。ただ日本に来て、視力は落ちたという。「6.0」だったのが「1.2」になってしまったと。

しかし、「6.0」は凄いですね。私も「2.0」あったのが、パソコンのやりすぎで「1.2」になってしまった。と言いました。「2.0だったんですか。凄いですね」と皆が驚いてました。

藤原さん、武田さんと 藤原さん、武田さんと

いや、検査の時、待ってる間に全部暗記しちゃったんだけど。

  1. 10月20日(火)午前中、原稿。
     12時半、ANAコンチネンタルホテル。格闘技雑誌で田原総一朗さんと対談する。
     初め、空手かボクシングの格闘家と対談する予定だった。
     「でも、今一番、闘ってるのは田原さんじゃないでしょうか」。それで「格闘家・田原さん」と闘うことになった。
     時には無謀な闘いを仕掛け、危険をも顧みず闘う。その原動力はどこから来るのか。
     又、左右から徹底的に叩かれ、攻撃されることも多い。その時、どう闘うか。心が折れないのか。といった話を聞いた。
溝口紀子さんと 溝口紀子さんと

終わって、ホテルニューオータニへ行く。池口恵観さんが月一でやっている勉強会「恵観塾」に出る。

恵観さんは79才。田原さんは81才。2人とも元気だ。

  1. 10月21日(水)午前中、原稿。
     2時、取材。打ち合わせ。
     6時、アルカディア市ヶ谷(私学会館)。三島由紀夫研究会に出る。
     今月の講師は、田中英道さん(東北大学名誉教授)で、「三島由紀夫と『美』」。とてもよかったです。
     田中さんの『国民の芸術』(扶桑社)は前に読んでいた。
     それに東北大学教授をやり、今は名誉教授だ。仙台ではどこに住んでたんですか。いい所でしょう。と仙台の話になりました。
田原総一朗さんと。10/20(火) 田原総一朗さんと。10/20(火)
  1. 10月22日(木)午前9時半、衆議院議員会館の国際会議場。凄い人だった。世界各国から集まっている。
    〈共に死刑を考える国際シンポジウム。
    「いのちなきところ正義なし 2015〉
     午後1時近くまで各国の報告。そして死刑廃止運動の現状報告が行われる。
     聖エジディオ共同体。駐日EU代表部。イタリア大使館…などの挨拶。
     日本からは亀井静香さん、原田正治さん、袴田秀子さんが発言。
     アメリカから来たカメラマン、トシ・カザマさんはアメリカ、台湾などで死刑囚、刑場の写真撮影を許され、特別に撮っている。その写真も衝撃的だった。
池口恵観さんと。10/20(火) 池口恵観さんと。10/20(火)

1時、終了。私は急いで学校(河合塾コスモ)へ行く。

3時、「現代文要約」。

5時、「読書ゼミ」。平岡秀夫さん(第88代法務大臣)の『「リベラル日本」の創生』(ほんの木)。憲法、外交における安倍首相の裏切りについて話している。

又、「死刑反対」運動についても書いてある。この本を読みながら、日本の死刑について考えました。

  1. 10月23日(金)午前中、原稿。
     午後1時、ホテルサンルート高田馬場。週刊誌の編集者との打ち合わせ。
     家に帰って、ずっと原稿を書く。かなりたまっているので、焦って書く。
「日本を愛し、歴史に誇りを」 「日本を愛し、歴史に誇りを」
  1. 10月24日(土)午前中、野村秋介さんの墓前祭に行く予定だったが、急な仕事で、行けなかった。
     朝から新宿で取材。
     午後1時、九段で降りて、イタリア文化会館アニェッリホールへ行く。
     22日(木)にやった「日本の死刑制度を考える」集会の「第二部」だ。各国から来ている人たちと話しました。
     カメラマンのトシ・カザマさんのレポートは、随分と考えさせられました。
     終わって、原さんたちと飲みました。
  2. 10月25日(日)午前中、原稿。
     午後1時半、市ヶ谷に行く。現代文化会議が主催する「戦後70年に問う」シンポジウムの最後だ。
      孫崎享さんの「今後の日米関係と日本の安全保障」。このシリーズは全て出席した。とても勉強になりました。
     最終回が終わって、実行委員の人たち、講師の孫崎さんと一緒に夕食に行きました。シンポジウムの話、これからの話などをしました。
スナック「バロン」で
スナック「バロン」で

【写真説明】

静岡の登呂遺跡で。10/17(土)

①10月17日(土)。朝10時に静岡駅に着き、岩井氏や地元の脱原発の運動をしてる人と合流しました。小出裕章さんの講演は午後1時からなので、「午前中は登呂遺跡をご案内します」と。弥生時代にあったんですね。初めて見ました。昭和18年にここに軍需工場を建てようとしてたら、何と2千年前の弥生式土器が出てきた。それで工事は中止。戦争が終わってから本格的な発掘作業を始めたそうです。

弥生時代の住居の再現です

②いいですね。今でも住めそうです。民宿にして。そう思ったら、すぐ近くでは民宿登呂」というのもありました。本物の民宿です。

左は食糧倉庫です

③人の住む住宅。そして食糧を貯える倉庫もあったんです。左はそうです。

「ネズミ返し」がついてます

④その証拠に床下に「ネズミ返し」がついてます。下からネズミが登ってきても、そこで遮られて、上には行けません。うまい「生活の知恵」ですね。

資料館から外を見ています

⑤立派な「登呂博物館」がありました。「あっ、鈴木さん!」と学芸員の人に声をかけられました。「そこまで言って委員会」を見てるそうです。登呂遺跡のことをいろいろと教えてもらいました。

スナック「バロン」で

⑥このあと、脱原発集会で小出先生の講演を聞き、夜、スナック「バロン」に寄りました。連合赤軍の植垣さんがやっている店です。

脱原発の講演会。10/17

⑦脱原発の講演会です。〈〜3.11から未来へ。原発廃炉から始まる明るい静岡〜小出裕章さん講演会〉。午後1時から、静岡労政会館。大ホールが満員でした。

講演する小出裕章さん

⑧講演する小出裕章さん。とても分かりやすく、刺激的な話でした。

湖西市長・三上元さん

⑨湖西市長の三上元さん。三上さんが、「鈴木さん、久しぶりに静岡で会いませんか」と呼んでくれたんです。前日は東京で仕事があり、「さっき着いたばかりです」。これが終わったらすぐ青森へ行き、「核廃棄物の調査に行くんです」と言ってました。忙しいですね。

超満員でした

⑩会場は超満員で、立ってる人も多かったです。

小出さん、三上さんと

⑪小出裕章さん、三上元さんと。小出さんは、「山崎博昭さんのイベントには行きたかったんだけど。“代わりに鈴木さんが来てましたよ”と言われましたよ」と。

ニュースを伝える2人。10/18

⑫10月17日(土)は、登呂遺跡を見て、小出さんの講演を聞いて、スナック「バロン」に行きました。それから夜遅く、名古屋へ入りました。翌18日(日)は、10時に待ち合わせて、岩井さん、滝沢さんと合流し、NHK文化センターへ。井浦新さん、大西信満さんの講演を聞きに来たんです。早く着いて時間があったので、見学してたら、こんな「体験コーナー」がありました。岩井、滝沢さんが、アナウンサーになって、「わくわくニュース」をやるんです。いいですね。本物のようです。ちゃんとニュースを報じてました。

現場からのレポートです

⑬そこに、「現場からのレポート」が…。「現在、ここでデモがあり、左右が乱闘してました」というニュースを報じてます。(多分、そうでしょう)。このレポーターは私です。

このトークを聞きました

⑭午後2時から、始まったのです。〈若松孝二監督没後3周年に語る。井浦新×大西信満のシネマトーク〉。司会は名古屋シネマスコーレ支配人の木全純治さんです。事前に申し込みをしてたので入れましたが、超満員でした。それに、女性ファンばっかり。男は私と岩井さん。それにもう2人だけでした。女性は300人。凄いです。トークもとてもよかったし、若松監督について、又、三島映画について新たな発見もありました。

井浦さん、大西さんと

⑮トークが終わってサイン会。それが終わって会いました。「えっ! わざわざ名古屋まで来てくれたんですか!」と2人ともビックリしてました。「東京じゃ、なかなか会えないし、思い切って来たんですよ」と言いました。井浦さんも大西さんもラフな格好で来てました。

アナウンサーも加わって…

⑯さっきスタジオでニュースを読んでたアナウンサーです。2人とも入って記念撮影です。

「ドゥマゴ文学賞」受賞の武田砂鉄さん

⑰10月19日(月)渋谷Bunkamuraで「ドゥマゴ文学賞」授賞式、パーティが行われました。午後6時半から。授賞式で挨拶する(受賞者の)武田砂鉄さんです。

武田砂鉄さん。藤原新也さん

⑱授賞式に先立ち、午後5時から武田砂鉄さんと、(選考委員の)藤原新也さん(カメラマン)の対談がありました。

藤原さん、武田さんと

⑲受賞パーティの時。藤原新也さん。武田砂鉄さんと。

溝口紀子さんと

⑳バルセロナオリンピック。女子柔道・銀メダリストの溝口紀子さんに会いました。「あれっ!どうして」と思ったら、河出時代、武田砂鉄さんが溝口さんの本を作っているんですね。溝口さんの『性と柔』(河出書房新社)だ。女子柔道のことを書いたんですが、タイトルが刺激的、挑発的だ。武田さんがつけたんだ。それもあって、随分と売れた。私は、『紙の爆弾』で溝口さんと対談もした。「週刊金曜日」の赤岩さんもいたので紹介しました。「ちょっと投げて下さい」と溝口さんに言ったんですが…。「死んじゃう!」と赤岩さんは逃げ出しました。

講演するサンコンさん。10/19(月)

㉑10月19日(月)午後7時より、一水会フォーラム。ホテルサンルート高田馬場。講演するオスマン・サンコンさん。(タレント)。演題は「人間交流と外交」。とても感動的な話でした。

木村代表。サンコンさんと

㉒講演のあと、木村三浩・一水会代表。サンコンさんと。

サンコンさんの息子さん(右)と

㉓右は、サンコンさんの息子さんです。サンコンさんの息子だから、「ヨンコンさん」と呼ばれてます。でも本当は勇さんです。

二次会で

㉔二次会で。あっ、花ちゃんもいますね。

息子さんもいますね

㉕平井社長もいます。(左)。元サンケイの社員です。私と同じとこにいて働いてました。お世話になりました。右は、サンコンさんの息子さんですね。後ろの方にはNHK名古屋のアナウンサーもいますね。

田原総一朗さんと。10/20(火)

㉖10月20日(火)、田原総一朗さんと格闘技雑誌で対談しました。終わって握手したんですが、どう見ても腕相撲ですよね。

池口恵観さんと。10/20(火)

㉗10月20日(火)午後6時半。ホテルニューオータニ。「恵観塾」で。池口恵観さんが毎月やっている勉強会です。恵観さんは79才です。田原さんは81才。お二人とも元気です。

「日本を愛し、歴史に誇りを」

㉘地下鉄・大手町にこんなポスターが。「日本を愛し、歴史に誇りを。産経新聞」。ズバリ、と言ってますね。

三島研で。10/21

㉙10月21日(水)午後6時から、アルカディア市ヶ谷(私学会館)。三島由紀夫研究会に出ました。田中英道さん(東北大学名誉教授)が講師で、「三島由紀夫と『美』」。

田中英道さんと

㉚田中英道さんと。田中さんの『国民の芸術』(扶桑社)は前に読んでました。とてもいい本でした。それに東北大学で教えていたというし。仙台の八木山に住んでたといいます。「私も、仙台なんです」と、仙台の話になりました。

【お知らせ】

  1. 11月3日(火・祝)週刊金曜日の創刊22周年のイベント。午後1時より。日本教育会館(神田神保町)。
  2. 11月7日(土)午後2時より。四日市文化会館第三ホール。「森田必勝氏 追悼の集い」。記念講演、宮崎正弘氏(評論家)。「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」。
  3. 11月10日(火)午後6時。「鈴木邦男シンポジウムin札幌時計台」。ゲストは蓮池透さん。テーマは「拉致問題解決への一つの提案」。なお、来年3月1日(火)は、鳩山由紀夫さんがゲストで、「友愛と東アジア共同体構想」です。5月はアーチャリーです。
  4. 11月18日(水)午後7時。「三島由紀夫Night東京銀座」。
    (第1部)特別対談。椎根和×横山郁代。
    (第2部)三島由紀夫に捧ぐ歌。会場・銀座TACT
  5. 11月23日(月)「秋のブラック祭」。昼の部。左談次・ブラック二人会(13時)。夜の部。鈴木邦男・ブラック二人会(17時)。各部2500円。神田・らくごカフェで。
  6. 11月24日(火)三島由紀夫・森田必勝両烈士顕彰祭。午後6時半開会。ホテルサンルート高田馬場。(第1部)顕彰祭。斎主・島田康夫(譲葉神社禰宜)。(第2部)記念講演。講師・田母神俊雄氏。演題「現代日本を予見した三島の檄文の洞察力」。お問い合わせ、参加希望者は、一水会事務局へ。03(3364)2015
  7. 11月25日(水)憂国忌。午後6時より、星稜会館。村松英子さん、西尾幹二さん、ヘンリー・ストークさん、細江英公さん、玉利齋さんなどの追悼挨拶が予定されています。
  8. 11月28日(土)「三島由紀夫と若松孝二を語る」。聞き手・花田光。話し手・瀧沢亜紀子。参加費・1500円。場所・「ビリケン・カフェ」(世田谷区若林4の27の2。松陰神社そば)。
  9. 12月20日(日)午後2時より。名古屋市伏見区の長円寺会館で、快楽亭ブラックさんの落語会があります。落語のあと、ブラックさんと私のトークがあります。
  10. 12月29日(火)午後1時、ネイキッドロフト。「竹中労について徹底的に語り合う会」。出席予定。武田砂鉄。昼間たかし。鈴木邦男。